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活動の年次記録
麻布大学船上見学会
平成16年9月2日
麻布大学生による船上見学会が開かれる
記念写真(吾妻橋付近の隅田川スーパー堤防にて)
去る8月19日(木)昼過ぎ、大型で強い台風第15号の余波が残る荒川は、残暑の陽がギラギラ照りつけているものの、南よりの強風が川面を吹き抜けて、暑さを和らげていました。
果たして、この風で「荒川号」は出航出来るかどうか心配しつつ、「荒川下流河川事務所」にある「知水資料館アモア」へ向かいました。
今日の船上見学会は、7月中旬、中央区「銀座部ブロツサム」で開かれた「水辺からの都市再生シンポジウム」の、石川理事長の基調講演に対する、麻布大学生「岡野愛」さんらの質問がきっかけとなり実現しました。
開催に当たり石川理事長は、「今、スポーツ界やアテネオリンピックではアイさんが活躍していますが、この企画も愛さんが中心となってくれました。皆さんの中で東京の荒川以東に住んでいる方は、魚さんが泳ぐ水面下と同じ所で生活していることを知っていますか」と言って、学生達をびっくりさせました。
夏休み中にもかかわらず、同大生14名が自主的に集まり、「荒川号」に乗り込み、移りゆく川の景色に目を凝らせていました。
時折強風が、強化プラスチックで覆われた船の天井まで波しぶきを運び、一瞬視界が見えなくなったりしましたが、船内は快適そのものでした。
このような荒波で接岸が難しく、途中下船して、大島・小松川地区のスーパー堤防完成現場の視察及び東京湾を航行するという当初の予定が変更となり、荒川河口から砂町運河を通り、隅田川を上って進みました。
船には大画面が据えられ、居ながらにして前方が一目で分かるようになっています。
また、荒川下流河川事務所製作、ドキュメント風ビデオ「東京大水害」が放映され、荒川が決壊し、濁流が都心を襲う姿に学生たちは、真剣な表情で見入っていました。
そして、荒川と小名木川を結ぶ開門工事のビデオ「荒川ロックゲート」にびっくりし、興味をそそられた様子でした。
スーパー堤防と沿川の街づくりだけでなく、船が進むにつれ変化する、近代都市東京の街並みについて、荒川下流河川事務所の薄井係長さんと清水さんが荒川、東京都河川部の後藤さんが隅田川を説明して下さいました。
陸上へ降りられない代りに、じっくり景色を堪能し、丁寧な案内に聞き入っていると、時間はあっという間に過ぎ、気が付くと船は吾妻橋の船着き場へ横付けされていました。
そこで全員下船、記念撮影後解散しました。
今回の見学会について、学生の皆さんから感想が寄せられましたのでまとめて紹介致します。
まず、全員がスーパー堤防を船から見るのは始めてで、従来の堤防との違いを日の当たりにして、スーパー堤防の必要性を一層強く持って下さいました。
次に、大学で専攻されている環境との関わりでスーパー堤防を捉え、整備された地域は安全で良好な環境となっているという印象を強く持たれました。
一方、防災と風情のある街の保全を両立させる難しさ、災害に対する妥協なき精神の大切さ、荒川堤防が切れた場合の国際的な信用失墜を考えさせられ、都市基盤整備の重要さを痛感した等、率直に感想を書いてくれました。
更に、天災を防ぐために投じる費用は決して無駄ではない。今、そこに住む人々が、後世に安全な生活を約束できるようにしておくことが必要である。
スーパー堤防もその一つであり、荒川・隅田川沿川の住民の方々に、もっと関心を持って貰えるようにして欲しいと述べられています。
最後に、この見学会を一人一人が、大変有意義だったと印象を記し、荒川下流河川事務所並びに東京都河川部のご好意に感謝すると結ばれていました。
船上見学会感想文
城島 義男 | 麻布大学環境保健学部 |
高山 靖史 | 〃 |
荒井 裕二 | 高崎経済大学地域政策学部 |
田中 秀和 | 麻布大学環境保健学部 |
近森 正茂 | 〃 |
山田 善弘 | 〃 |
坂本 理貴 | 〃 |
野口 崇 | 〃 |
小山田和哉 | 〃 |
六辻 真知 | 〃 |
実方 淳 | 〃 |
廣島 尚 | 〃 |
岡野 愛 | 〃 |