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環境共生型コーポラティブ住宅「経堂の杜」を見学
平成16年2月25日
環境共生型コーポラティブ住宅「経堂の杜」を見学
去る,2月25日石川理事長他5名が世田谷区にある、エコロジー住宅「経堂の杜」を見学しました。
「経堂の杜」は、敷地面積240坪、地上3階地下1階、12住戸からなる集合住宅で2000年4月に世田谷区経堂に完成しました。
当日、案内して下さった方は、甲斐徹郎氏です。氏は「株式会社チームネット」代表取締役及び「エコロジー住宅市民学校」の主宰者で、さらに都留文科大学,多摩美術大学講師も勤められています。
『経堂の杜』は第1期エコロジー住宅市民大学(1996年開催)がきっかけとなり、「世田谷に森をつくって住もう!」と呼びかけあってスタートしたそうです。
『経堂の杜』での環境共生手法の基本となっているのは、太陽の熱や光、風、夜間の冷気等々の自然の恵みを巧みに住まいに取り込み、自然の力で室内環境の快適化を図る「パッシブデザイン」手法です。
この手法が有効に機能するには外に活用できる環境ポテンシャルが必要です。たとえば、樹木には、その環境ポテンシャルを高める働きがある。強風を穏やかな風に変えたり、夏の強い日差しを和らげたり、根が地下水を汲み上げ、葉から気体を放出するなど、樹木は「自然の空調装置」としての機能が備わっていることを教わりました。
それには、写真で確認できるように北側にある5本の大きなケヤキの木が重要な役割をはたしているそうです。
石川理事長:河川の堤防がコンクリートで被覆されているが、ヒートアイランド上問題がある。その対策として、例えば散水してはどうか?
甲斐氏:散水は有効な対策です。なお、緑は「水のかたまり」です。また、水面の冷えた空気を内陸に引き込む「風の道」を作ってあげることが肝要です。それには、一本の川だけでなく、幹線道路も利用して面的にネットワークを創造して、「風の道」を作ってやる必要がある。個人個人の緑化も大切です。私はそれを「徳の連鎖反応」と呼んでいます。
「経堂の杜」を見学した後、同じく環境共生型コーポラティブ住宅「松陰エコヴィレッジ」も案内して頂きました。
甲斐先生から貴重なお話と論文等の資料を頂き、一同満足して帰路に着きました。
先生、本当に有難うございました。今後とも、ご指導の程宜しくお願い申し上げます。