活動の年次記録

パネル展示成功裏に終了

平成22年12月24日

水害備える防災パネル展示成功裏に終了

~葛飾区内13会場で93日間にわたり開催~


 当NPOが葛飾区との協働事業として8月17日葛飾区役所ロビーを振り出しに実施してきた水害に備える防災パネル展示は、12月15日堀切地区センターでの展示を最後に、93日間、13会場での展示を無事成功裏に終了しました。

 葛飾区との協働事業は一昨年に引き続いて2回目になります。前回は葛飾区役所と新小岩北地区センターの2か所だけでのパネル展示、NPOが作った「洪水に備えて」と題するパンフレットの配布と会場での防災に関するNPO作成のアンケート調査が実施内容でしたが、今回は葛飾区内13地域センターでの展示と区内全域をカバーし、期間も各展示場で5~7日、展示パネル枚数も30枚余りと大規模なものとなりました。

 その内容は葛飾区での過去の水害の記録や世界各地での洪水による大水害の報道記録、地盤沈下で河川水面下となった葛飾区新小岩地区や江戸川区の現状などを通して、住民に自分たちの住んでいるところが一度破堤等が起これば大災害に陥ることについての危機意識を呼び起こし、それに対する避難策を予め考えてもらうことを訴求する展示が中心となっていました。また、子どもの参観者を意識して関東地方のエコヒストリーマップ(2万年前から時代別に陸地と海の変遷を表す資料)や地震と津波の豆知識なども展示されたほか、当NPOがこれまで行ってきた取り組みをまとめたパネルも展示されました。

 この他葛飾区が既に全戸に配布した3枚4種類のハザードマップ(荒川、江戸川、綾瀬川・中川が氾濫した時-外水氾濫-とゲリラ豪雨による内水氾濫-のハザードマップ)を展示し、その普及度と改善に役立てるための区作成のアンケート調査を併せ行いました。

 来場者の中にはハーザードマップの配布を知らない人や一部のマップしか持っていない人も多く見られましたが、そのような方には用意したマップを再度配り、マップへの関心を喚起することが出来ました。

 区も今回の展示はそれなりの成果があったと考えており、出来れば来年度は洪水への危険度が高い地区と、小中学校での展示を検討しています。ハザードマップ普及度調査とその改善策に資するアンケートもそこそこ回収することが出来、その解析も目下行われています。別途区が町会経由で配布したアンケートと併せてより見やすいハザードマップになることが期待されます。

(2010年12月24日、事務局)

 

pagetop
pagetop