平成２３年１１月７日

当ＮＰＯの提案、２４年度葛飾区との協働事業に採択さる

　かねて「親から子に語り継ぐ大水害時の避難とパネル展示」と題して葛飾区に申請していた24年度の区との協働事業が、9月2日に開催された第2次審査会を経て採択されることになりました。これで平成20年度、22年度に引き続き3回目の採択となります。過去2回の協働事業では広く区民の皆さんを対象に、区内の地区センターで水害防止のための防災パネルの展示を行うと共に、「洪水に備えて」と題するパンフレットの配布と区の作成したハザードマップに対するアンケートなどを実施してきましたが、今回は小、中学の生徒さんが大水害発生時の避難について家族と話し合うことを主眼にしました。その理由は、「3.11で有効だった避難行動は、個人の判断で臨機応変に行った人たち」だからです。家庭ごとに異なる避難行動を集め編集し、生徒が紙芝居を作り、地域で成果を共有します。24年度は、上平井中学校を対象にして行うこの事業を支援しますが、来年度以降も引き続き新小岩北地区の他の小・中学校へ活動の輪を広げていくことを考えています。
　第1次審査の過程で区とNPOの費用分担について区の負担が多すぎるとの指摘があり、修正を余儀なくされました。ただ、我々としてはこれからNPO等が「新しい公共」の担い手となっていくためには、行政が金銭面を負担するのに対し、NPO等は区に欠けている知見やネットワークを提供することが本来の協働事業のあるべき姿ではないかと思っています。この点について理解が得られなかったのは残念なことで、今後も引き続き理解を得られるよう働きかけていきたいと考えています。（事務局長・宇賀俊夫）