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輪中会議とシンポジウム
2021/5/9に Web「輪中会議 2021」を開催しました
活動の年次記録
2018年8月29日中川七曲り工事現場見学 「上平井中学校地域防災ボランティア部」報告
平成30年8月29日(水)中川七曲り工事現場見学
「上平井中学校地域防災ボランティア部」報告
上平井中学校地域防災ボランティア部と地元町会による「中川七曲り工事現場見学」が行われました。(報告)、
今年度も、「大規模水害に備え、親から子に語り継ぐ命だけは助かる避難について」が「葛飾区地域活動団体助成事業」に選定され、
早速、この事業に沿った活動の一環である表記見学会が下記の通り行われましたので報告致します。
記
日時: 平成30年8月29日(水)午後1:00~午後4:30
場所: 中川護岸耐震補強工事現場(中川左岸『本奥戸橋上下流』区間)
参加者:上平井中学校地域防災ボランティア部7名と顧問の先生1名
新小岩北地区町会7名
東京大学大学院2名
NPО1名
計18名
説明者:東京都江東治水事務所、大豊建設㈱
概要: 厳しい残暑が続く中、当日は蒸し暑いものの無風で、日差しも弱い現場日和となり、午後1時半参加者全員が「立石緑地船着き場」に到着した。
船着き場には、テント3張りとテーブル・椅子が並べられ、関係者の出迎えを受け見学会が始まった。
最初に関係者の自己紹介があり、東京都江東治水事務所小田桐課長代理と上田主任による中川七曲り区間「耐震補強工事」の進捗状況について、「この区間約8㎞は平成21年度から工事着手し、船の航行を確保しながら、既に左岸側は全区間工事が完成或いは工事が始まっており、右岸側も平成32年度を目途に工事が完了する見込みである。」との説明があった。
続いて、大豊建設㈱鈴木工事事務所副所長から、「中川耐震補強工事その39の2」について、パネルを使い分かり易く工事の必要性、施工順序等を説明して頂いた。
一通り説明が終わると参加者は、川底を掘る小型掘削機械の実習班と手作りの模型を使った液状化現象観察班の二手に分かれ、実際に機械を操作したり、液状化で建物が傾き沈む様子をつぶさに観察した。
午前中は隠れていた日差しがこの頃から急に差し始め、今年の酷暑を改めて感じさせた。その後参加者は、船着き場から大型遊覧船に乗込み上流へと向かった。
船内は客席と操舵室が一体となり、両岸や上下流がゆったり観察できる新型船で、
鈴木副所長の適切な説明に頷きつつ、現場の様子を間近に見ることができ、参加者は思い思いに舳先や艫で爽やかな川風にあたりながら、両岸の工事現場を食い入るように眺めていた。
殊に、台船に積まれたプレキャスト化粧護岸や、河床掘削バケット(2㎥積み)及び運搬船の巨大さに驚いている間に船は、新中川との分派点近くで、Uターンし、帰路に就いていた。
船中では生徒や町会の方が、水深はどの位か、中川はスーパー堤防にするのか、大雨で川の水位はどの位になるのか、耐震工事は他でもあるのかと言った鋭い質問にも鈴木副所長が丁寧に受け答えをしていた。
遡上途中、これまで見慣れていたカミソリ護岸の奥戸体育館付近が一変、緩傾斜堤防が緑の芝で覆われ見事なワンドを形作っていた。
また、上流部右岸側に以前、川に張り出すように作られていた建物群も整理され、今は耐震補強工事を待つばかりとなっていた。
あっという間に時間は過ぎ、船着き場では船長さん自らロープを手繰り寄せ、陸へと案内して下さった。
テントに戻った町会の方は、「いや!昔はカニやザリガニを取ったり、染物屋が布を晒したり、葦やススキが茂っていたが今はまるっきり変わったな!」と驚かれ、生徒からは、「川風が気持ち良かった。工事用の船や荷物が大きいのに驚いた。」等の感想が聞かれ、先程の遊覧船は汽笛で別れの挨拶をしながら遠ざかって行った。
席に着いた参加者から改めて、「一つの工事期間はどの位か。建設工事費用をどのようして計算するのか。地盤沈下は今もあるのか。殊に新中川との分派点付近はどうか。などの専門的な質問が続き、その都度鈴木福所長が丁寧に受け答えをしていた。
既に予定時間が過ぎ、「中川七曲り工事現場見学」は無事終了し、参加者は送りの車で現場を後にした。
翌日、上平井中学校地域防災ボランティア部顧問太田先生から、「身近な河川での防災についてパンフレットを読むだけでは分からない、現場の様子を知ることができ皆が感激し、見学後解散の予定が最終下校時刻までスライドを作ったり、まとめをしたりし、もっと学びたい気持ちが高まったようです。有難う御座いました。」旨感謝の言葉を頂いた。
今回の見学会開催にあたり、江東治水事務所初め大豊建設㈱、新小岩北地区連合町会関係者皆様のご厚意に心から御礼申し上げます。
以上