輪中会議とシンポジウム

シンポジウム「水辺からの都市再生」で理事長が基調講演

シンポジウム「水辺からの都市再生」で理事長が基調講演

「東京の川~水辺再生に向けて」

基調講演を行う石川理事長

基調講演を行う石川理事長

 シンポジウム「水辺からの都市再生」〔NPO都市環境研究会(三浦裕二理事長)主催〕が平成16年7月15日銀座ブロッサムで「取り戻そう川沿いの環境と賑わい」と言うテーマで開催された。基調講演は本NPO石川理事長が「東京の川~水辺再生に向けて」と題して行った。このシンポジウムの概要は「土木施工」9月号(山海堂)で紹介されている。

 この記事から、理事長の基調講演部分を引用して紹介する。 『石川氏は、水辺の価値を決める要素としてハードの美しさはもちろんであるが、料亭、物見遊山、舟運、及び花見、ボートレース、花火などの行事と言ったハードを活用するソフトの重要性を指摘。「特に隅田川はハードが先行しすぎている。花火やレガッタ等はあるが、今後より一層のソフトの充実が求められる」と主張した。また日本橋川と高速道路については、「オリンピックは"日本復興の象徴"、国是とされていた。よって、日本橋の上に高速道路が架かっても気にしない国民が多数であったのも事実」と解説した後、日本橋川の現状を指摘しながら、再生策として、河川整備による回廊、橋詰め広場を中心とした賑わい、船着き場の開放による舟運の充実、そして高速道路の撤去、特に川の上の空間を狭くしているランプの撤去を提案した。そして、今後の進め方として、地元の方がまず関心を持ち、自由に川を利用できるようにしていくことも重要と訴えた。』

 もう一つの基調講演は、「ソウルの川~チョンゲチョン(清渓川)の変遷」と題して,梁ソウル特別市副市長・清渓川復元推進本部元部長が行った「高速道路が撤去され川が復元される」動きに関するものであった。

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