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活動の年次記録
川の冷気を測定 (地元の方々が気温を測定し、川の冷気を実感!)
平成16年8月20日
地元の方々が気温を測定し、川の冷気を実感!
荒川の河川敷で温度測定をする地元の方々
今年の猛暑を締めくくった去る8月20日(金)朝9時、地元西新小岩3丁目町会の鈴木町会長さんを始め、飯島さん、島村さん、箕輪さんが大成化工(株)の会議室へ来られました。
この町会の人達は、本会徳倉副理事長が、気温測定の趣旨を鈴木町会長さんに説明し、それに賛同した会長さんのお声掛けで集まった方です。
そもそも、「川の冷気が地域に流れているか温度計で測定する」という話は、この2月に遡ります。
東京都まちづくり建築防災センターの本会会員でもある渡邊喜代美さんが「これからのまちづくりに欠かせない、環境共生型住宅の実例を勉強されたら」と言われ、世田谷区「経堂の杜」を紹介してくれました。
早速2月下旬見学した際、ここの主人でもあり、これをきっかけに本NPOへ入会された甲斐先生〈都留文科大学)に、石川理事長が「川の冷気を街にどうしたら呼び込めるか。」と質問したのが始まりです。
この「経堂の杜」については本ホームページの「環境共生型コーポラティブ住宅「経堂の杜」を見学」をご覧下さい。
そして、本NPOの今年度事業活動に「河川冷気の研究」を位置づけました。
以後、「荒川・中川の冷気を西新小岩1~3丁目地区に呼び込もう。そして地元の方々と"風の道"を探ろう。」と勉強を始めました。
連日新聞テレビは、今年の猛者を地球温暖化とか、ヒートアイランドに結びつけ報道しています。
一方勉強会で、この暑さの中でも工夫次第で、冷房に頼らず暮らしていけることを知り、先ず、川と地域の温度を測ることになりました。
町会の方々も、河川冷気が地域に流れているだろうと経験的に知っていましたが、計器を使って数字で確認するのは始めてです。
当日、にわか勉強で計器の操作を覚え、午前11時から1時間毎に8台の計器で、40測点を午後4時近くまで、自転車に乗りながら移動観測を行いました。
中川の水面と水中の温度は、鈴木町会長とご子息さんの愛艇で実施しました。
計測の結果、荒川の高水敷と中提、そして水面は、中川のコンクリートで覆われた堤防やその付近の住宅街より全体で、約2~3℃低いことが分かりました。
今回は、全員初めてのことで、計器の数字を読みかつ、時間が過ぎてしまったという状態でした。
又、休憩時間に測定に参加された地元の方が、ススキの葉で生きているようなバッタを作り、「今の子供に、この楽しみを伝えたい」と云い、他の参加者もそのできばえに感心していました。
次回から、この経験を生かし広く地域の方々に、町会で参加を呼びかけて「河川の冷気」について、住民と共に研究を続けて行こうと思っております。